魚よもやま-魚の飼い方-
生簀(いけす)で魚を飼っている人や趣味で魚を飼っている人がこのサイトをみている人の中にもおられであろう。
魚を飼うときに、最も陥りやすい錯覚は飼育水の処理についてである。
熱帯魚や金魚などの魚を飼う際に、水面の上方にグラスウールを置き、ポンプでくみ上げた飼育水がグラスウールを通過することで、
飼育水が浄化されると勘違いしているのをよく見かける。
グラスウールを通過することできれいになっているのは、水中に溶け込んでいない粒子のみである。
水中に溶け込んでいる物質(例えば魚の排泄物、体から分泌された粘液など)は処理されておらず、きれいになっていない。
きれいになっていない飼育水が水槽をグルグル回っているだけである。
グラスウールを通った後、水面まで落下するときに、空中の酸素を巻き込むぐらいの役にしか立っていない。
それでは、魚が排泄し、水中に溶け込んだものをどのように処理するか?
それは、水槽の底面に敷かれているバクテリアに任さざるをえない。
砂に付着しているバクテリアが排泄物中のアンモニアを亜硝酸に、そして、硝酸に変えていく。
水中のアンモニアは魚類にとって有害である。
硝酸も強酸で好ましくはないが、飼育水が海水の場合には、緩衝作用により、多少の硝酸に対しては平気で、アンモニアほど恐れるモノではない。
水槽の底に塩ビのパイプを口の字型に組み、パイプの底に小さな孔を多く開け、口の字の一部に塩ビパイプを立ち上げる。
これ(底面ろ過と呼ぶ)を文字網でくるみ、水底に置き、その上に砂を置く。
立ち上げた塩ビパイプの途中までビニール配管で空気を吹き込む。
吹き込まれた空気が塩ビパイプの中を上昇しながら水を運び出し、
塩ビパイプの中が陰圧になり、砂面を通過した水が口の字型の下の孔から入ってきて、
塩ビパイプの中を通って出て行く。
飼育水は水槽の中で、循環を繰り返す。
これがエアリフトを利用した底面ろ過装置である。
水はどんどんきれいになり、魚は長生きできることとなる。
神戸本場 業務係長 塚本博一
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